マイホームに頭金は必要?

分譲住宅や建売住宅などのマイホーム購入をされる人の中には頭金がゼロのケースもあるようですが、これは販売側が頭金ゼロでも良いとなった場合であり、基本的には数百万円~数千万円の頭金を用意するのが一般的です。そもそも頭金とは、ローンを利用して商品を購入するときに商品代金の一部を先払いにするお金であり、ローンの総額から差し引く目的で使うお金になります。マイホーム購入の場合は、住宅ローンを利用することになり、先払いする費用に相当しているのです。

注文住宅を建てるとなったとき、契約の段階で建設費の約1/3(着手金)、中間期に1/3(中間金)、引き渡しの段階で1/3(残金)を支払う形になります。これは工務店の場合で、ハウスメーカーの場合は契約手付金・契約時・工場発注時・工事着工時・中間時・引き渡し時などのタイミングで払うことが多いです。ここで注意しておきたいことは、契約時に支払うお金は現金になるため、頭金となるようなお金がなければ家を建築することが難しくなります。この契約段階で支払うお金を着手金といいますが、全体の1/3が目安です。

仮に、3,000万円の家を建築することになったときには着手金は約1,000万円が必要になり、頭金がゼロではマイホームを買うことができません。このとき、両親や兄弟・姉妹などからお金を借りるなどが必要になりますが、どうしても1,000万円まで集めることができずに600万円くらいしか集められないとなったときには、建築費の総額を引き下げるなどの工夫が必要になってきます。600万円の着手金が用意できるときには、1,800万円のマイホームを買うなど、頭金がないもしくは少ない人は要注意です。

着手金はあくまでも契約した段階で支払うお金ですので、それまでに用意しておけば構いません。しかし、マイホーム購入は家などの費用以外にも住宅ローンを利用するときに必要な印紙代およびローンの事務手数料、土地の登記に関わる税金や登記申請の依頼をする司法書士への報酬など、現金が必要なシーンがあります。これらは諸費用と呼ばれるものです。仲介業者を利用して土地を購入している場合には仲介手数料などのお金も必要になるため、事前にどのくらいの費用がかかるのか把握することをおすすめします。

なお、住宅ローンは年収の7倍までなどのようにいわれますが、住宅ローンを組むときには楽に返済ができる金額を最初に決めること、その上でシミュレーションを利用して借入可能額を計算しておきましょう。